Apr 29, 2012

慰霊祭@マンザナー日系人収容所跡地

前々から一度は行ってみないとなぁと思ってはいたものの4時間のバス旅というのにちょっと尻込みしていたマンザナーでの慰霊祭。とにかくアレックスがずっと行きたいと言っていたのですが、今年やっと行けました。毎年、4月の最終土曜日にメモリアルサービスが行われます。
第二次世界大戦中に起こった日系人強制収容については知らない人が多いと思いますが、是非リトル東京にあるJANM (Japanese American National Museum)に行って勉強してみてください。とても考えさせられることがたくさんあります。

この日は朝7時にトーランスを出発!バスライド思ったより全然快適~。
そしてManzanarへ着きました。この日はとてもいい天気で暑すぎも寒すぎもせず、風もなくてBeautiful dayでした。
山々をバックに慰霊塔が建っています。
この日も慰霊祭には人種を問わず沢山の人が来ていました。2時間のメモリアルサービスは太鼓のパフォーマンスから始まり、色々な人のスピーチがありました。とある方のスピーチがもう本当に心に響いてうぅっと不覚にも涙が出そうになりました。本当に素晴らしいメモリアルサービスでした。
 
その後は慰霊塔での全宗派による祈念が行われました。

そして、当時のままを残した跡地や復興されたバラック小屋、記念館を見て回ります。残念ながらとにかく時間が足りなくて全てのバラックを見たり展示物を見ることがほとんど出来なかった;;;
この毎年一度のマンザナー慰霊祭、収容された日系人はもとより、今も尚、差別と戦うほかの人種も含めてのイベントでとても有意義だと思いました。また是非参加したい!

とにかく、当たり前にみんなが漠然と頭で「差別は悪」であると分かっていることだと思います。が、本当にみんな一切差別をしていませんか?自分の頭に染み込んだ「○○人だから」や「○○出身でしょ?」など自分は違うと思っていても本当にしていませんか?
この慰霊祭にはMuslim系の子供たちも毎年来て参加します。これはアメリカではMuslim系に対する差別が9.11以降ひどくなったことから。

差別は絶対に絶対にいけないことです。今日はLA暴動から20年の日。差別がきっかけで起こった大暴動、20年経ってみてもあまり変わっていないんじゃないかという事件がいまだに後を絶たないけれど、もう一度自分自身にも問いかけるいい機会だと思います。
日本では差別がないという人もいるけど、私からしたら「?」という感じ。単一民族なだけにアメリカほど表立ってないけれど、というか表立たせてないけれどかなーりあると思います。差別は人種間だけでなく、男女であったり、年であったり、性的指向、身体的なものももちろん含みますよ。

とにかく!マンザナーは遠くて行けないという方も先述したJANMがリトル東京にあるので是非是非行ってみて下さい~!

6 comments:

  1. うわぁ、KaoriさんFBだったらシェアしたいくらい素晴らしいレポート。心に響きました。私がNYに一人訪れたた年の翌年9.11が起きたのですが、あの時も公園で歩いてるだけなのにメキシカン系オバさんに体当たりでぶつかられて怖かった。日本では考えられない行為ですからね。たまに海外に行くとそのような人種が嫌だというだけであからさまな嫌がらせを受けたりするので日本で暮らすありがたさ、異国で暮らす場合の心持ち、そして何より自分が加害者になっては絶対にいけない、と思うのでした。

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    1. いや、子供並みな感想ですみません;;
      実を言うと、日本のウェブサイトや日本から来たばかりの人の発言などでビックリするようなことがたまにあるのでやっぱり日本では差別(女性に対することや、同性愛者に対することなど含め)に対する意識(知識かな?悪気はないのだろうな感じるので)がちょっと低いなと思うことがあります。
      じゃぁ、自分が完璧かと言われたらそうではないので、今回もう一度いろいろと考えさせてもらえたいい機会だと思いました。

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  2. kaoriちゃん、リトル東京のJANMにいってみるよ。 機会を与えてくれてありがとね!

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    1. いえいえ。
      前日の記事にあるThe Geffenの隣なので合わせてどうぞ 笑
      フリーで中をツアーしてくれるんだよー。私は長くて倒れそうだと思った(笑)けどアレックスは相当感動してたし、アレックスの友達のドイツ人(在東京)もここに行って全く知らないことだったし、日本人のメンタリティなどいろんな意味で感動した!って言ってた。

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  3. Kaori様
    戦時中の日本人収用施設のことや、当時の日本人差別の件は、おぼろげながら知っています。
    また、現に人種的な差別が完全になくなっているわけではないことは、様々な事象から感じ取ることができます。ただ、これを感じることが出来るのは、我々アジア人がアングロサクソンなどから見て差別される側にあるからだと思います。
    逆に、日本国内にいて知らず知らずに差別する側に廻っていることもありますから、その時は自分が差別しているという意識がありません。しかし、現実には日本でも様々な差別意識が残っていることは認めるべきだと思います。
    日本と言う、単一民族国家とよく言われますが、僅かではありますがアイヌ民族もいます。古いことを言えば、南方系民族と北方系人続との混血民族なので、実に多様な民族の血が混じっています。近世では在日コリアンや永住権をもっている台湾人も身近なところに生活しています。
    ですから、折りに触れてそういう施設などに接した際に差別の問題をを自分の問題として考えることは大切ですし、スタートだと思います。

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    1. 強制収容のことご存知でしたか?さすが!
      こちらでは、逆差別的に白人以外の人種が白人のことをバカにして何かを言えても、黒人のことを言うのはご法度(コメディからシリアスまで)であったり本当に人種差別は特に複雑な問題です。第二次世界大戦中の日系人強制収容は言語道断ですが。)
      差別は先にも書きましたように、人種だけでなく全ての事柄について(男女差別、年齢差別、性的志向、身体的、宗教)深く自分の中でしっかり考える必要があると思います。

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