おもしろい記事をEastsider LAで見つけたので。 Anti-gentrification protest in Highland Park
つい先週、このブログでもHighland Parkのピザ屋の記事中に書いた"Gentrification"という言葉。 まさにLAではここ10年くらい、特にここ5年くらいはgentrificationの真っ只、またはgentrifiedされた街がたくさんありますね。そしてこの言葉、嫌と言うほど耳にします。
(Gentrificationとは簡単に言うと、とあるエリアにより高い収入・リッチな階層の人が流入してくることによって、そのエリアの地価や賃貸価格が上がり、文化なども変えていってしまうこと。嫌味な意味で使うことが多いが、良い面としては街の治安がよくなることでもある。悪い面としては低収入の人たちをそれまでの生活圏から追い出すことになる。)
私のブログを隅々まで読んでもらってる珍しい方w には分かるかと思いますが、私のブログではちらりちらりとそういうことを書いてきたつもりです。ちょうど先週初めてgentrificationという言葉を使ったすぐ後に、しかもまさに!!!このピザ屋さんの記事で使ったのですが、このピザ屋さんのある界隈でこのgentrificationに反対するちょっとしたデモがあったようです。
photo via Eastsider LA
photo via Eastsider LA
今回の記事になっていた問題行動、要はHighland ParkのYork沿いのピザ屋さん、アイスクリーム屋さん、Bar、ドーナツ屋さん、(←全部行ってるしw) などなどにこのフェイクの退去勧告のサインを貼ったりしてGentrificationに対するProtest(主張)をしているというもの。
Gentrification自体、私自身は難しい問題だなと思います。私たちは別に高収入なわけではないので賃料が上がるのは非常に困る。けれどもGhettoと呼ばれるようなエリアに住むほど低所得でもないし、ギャング問題のある地域に住みたいとも思わない。そのエリアがきれいになって治安がよくなって、そこに住む子供たちにとって安全な街になるといいなと思うのです。
が!このGentrification、完全に元々の住民を追い出す結果にどうしてもなってしまってます。いろいろなビジネスがオープンして地価が高騰して高所得層が流入して元々の住民は追い出される。これでは本末転倒。でも、それがgentrificationの流れなのですね。 今回のHPでのProtestはそれを危惧してのものなのかと思われます。が、Highland ParkのYorkは私も大好きなエリア。たしか私の記憶が正しければGentrificationされ始めたのは2008年頃だったと思います。お気に入りのThe Yorkが出来た頃。(オープンしてすぐに行ったときの記事 HPというよりEagle Rockだと思ってた)
この辺り本当に何にもなかった!けれど、なぜかこの小洒落たガストロパブがオープンして、この辺りそろそろ来るんだろうと言われたのを覚えてます。それから6年。Highland Parkのgentrificationのスピードは意外にもゆっくりだと思ってました。しかし、去年はHPは全米で一番の土地の値上がり率というなんとも良いのか悪いのかよくわからんことになってます。
でもその反面、このYork沿いのビジネスはまだまだSmall Businessが多く、古着屋さんや小さなカフェはネイバーフッドビジネス・地域密着という感じにバランスがよく取れた街だと思います。が、やはりこの先急速に変わっていくのかと思うと、私ですら不安です。今のバランスの取れたままの雰囲気を壊さず地元の人とビジネスがうまくやっていってくれるといいなぁと思う。
まぁ、これはいろいろと皆さん言い分がありますが、「HipsterはHipsterのことが一番嫌い。自分は良いが自分より後に来るHipsterを排除したい。」 まさに言いえて妙!!笑。
元からの住民で土地を持っていた人なら4倍の価値にはなってるらしいので喜んでここを離れる人もたくさんいるだろうということで、このProtestについてはコメントを読む限り白人Hipsterが出遅れた白人Hipsterに対してやってるだけじゃないの?と冷めた目で見てる人が多そう。真相はよく分かりませんが。
ま、私が個人的に切に願うのは私のお気に入りのHPよ、お願いだからSilver Lakeやダウンタウンみたいな雰囲気にならないで!w
ダウンタウンのCentral Marketも、なんだか私は寂しいと感じてしまう。おしゃれにキレイになるのはいいけど、昔からのVendorを追い出しちゃうのは悲しい。ま、喜んで大金もらって明け渡す人もいるのだろうから一概には言えませんけどね。私はHPで今までどおりタコス食べたり買い物したりしたいの。
これからgentrifiedされるだろうと言われているのは、West AdamsなどUSCの辺り、私が狙ってるのはFrogTownと呼ばれるエリアではないかと。(←LA Riverの再生計画が行われているエリア) Pedestrianエリアが増えるのは治安面で見ても、街の再生を考えた上でも良いことなのですがね。2024年のオリンピック招致に向けてもいろいろ変わりそう。
ここからはもうちょいシリアスにHomeless問題とPoverty。
Gentrificationが著しいArts District、ダウンタウン全体。治安が良くなることについては良いことだと思うのですが、スキッドロウの開発を進めようとするDeveloperや政治家、警察には疑問が。Fundamentalな部分を解決しないで目先のお金に飛びつく、たった今ここからHomelessを排除してしまえばいいという姿勢。いや、そりゃーDeveloperはお金欲しいだろうけど、そこを市政(ロサンゼルス)がどうにかしないと、と思うのよね。ここを追い出して、どこへHomelessたちはいけばいいというのか。
このLAのスキッドロウを描いたドキュメンタリー映画、Lost Angels: Skid Row Is My Home すごく良いです。本当のスキッドロウ、そこに暮らす人、そしてLAが直面する問題がよく描かれてます。この映画を見てどう感じるかは人それぞれだと思いますが、こういうFundementalの問題の解決なくしてダウンタウン開発を進めていくLAに疑問を感じます。私はね。LAPDの対応にも腹が立つけれども、きっとみんなやりたくてやってるわけじゃないっていう警官もいると信じたいなぁと思った。(みんなこんな意地悪だったらびっくりする。)
と、思っていたら、数ヶ月前にNPRで聞いたこの話。スキッドロウが管轄のLAPDオフィサーの話なんだけれども、これでちょっと救われました。こういう人たちが増えればきっといろいろ変わるんだろうなぁ。
そうそう、このWhich way LA?のMidnight Missionについての話も併せて聞いてみてください。(Midnight Missionというスキッドロウにあるスープキッチンの話)なんか衝撃だった、いろんな意味で。(私の情報源、Which way LA?からが多すぎなんだけど) これはPovertyに焦点を当てた内容なのだけれど、こんなに毎日食べるだけでも大変な人がいるのかと衝撃。安くはないお金を払って食べてるレストランのシェフ自身が食べられるものがなく、このMidnight Missionで食事をとることがあるなんて。特にこの話を聞いた後、やっぱりだんだんと値段の高いレストランとか行きたくなくなってきた。(このArticle聞いてもらえれば分かるはず。)
あ、ちなみに最近、「キッチンAppreciation fee」(なんじゃそれ)やら「Workerへの支払い」といった名目でTaxやTip以外にMandotaryで請求してくる高級レストランの話をちらほら聞きます。(BestiaやRepubliqueなど) はぁぁぁ??自分で従業員にお金払いなよ、なんでお客が別途であなたのところの従業員にお金払わなきゃいけないわけ?それなら料理の値段上げるなりして調整するのが経営ってものじゃないのか?と。それともこれは「私たち従業員に対してFairでしょ?」とわざわざ言ってるのだろうか・・・? また話が反れましたが、是非この記事読んでみてくださいね。
Photo via boobs4food LA
最近、アレックスの教会が主催してるボランティアにまたぼちぼち行き始めたのだけれど、まぁ考えさせられることが多い。多すぎる。一度のボランティアで一言では説明がつかないいろんな感情が出てきます。サンクスギビングにボランティアする人も多いと思うけれども、いつもずっと支えてる人たちには本当に頭が下がる思い。私たちは月1しかしてないけれども、まぁ本当に与えられることが多いの、逆に。これはキレイ事ではなく、本当に。ホームレスの問題は日本人の私には想像を絶する根深さで、元々の精神疾患の人もいるし、Drug addictで精神異常をきたしてしまったケース、またベテランの多さは半端ない。そうなるとどこから手をつけたらいいのか。
なんかgentrificationからPovertyやらHomelessの問題にと話が移って何が言いたいんだという感じですね。LAが直面する問題について、遠いどこかで起こってる話じゃなくてすぐそこにある問題について、日ごろ思ってることを書いてみました。
たまに暑苦しくてすみません。