うーん、言葉にするのが難しいくらい悲しいなー。
アンソニーボーデンの功績って私が説明することもないけど、この人のshowを見ていたら人柄とかがにじみ出てて好きにならずにはいられないというか。シニカルと言う言葉がぴったりで、いつも明るくて誰から見ても好かれる、とかっていうタイプではないし、難しそうな一面もあると思うけれど、でも奥底からにじみ出る優しさが画面を通していつも見えてた。
このアメリカで今こんなに食べ物が流行っているのも絶対にこの人のおかげだと思う。私はアレックスに出会う前、食が合う人!って友達にもよく言ってたけど、アメリカ人でその昔なんでも食べる人ってすごく少なかったよね。今じゃみんなKorea town行ってThai town行って、四川料理食べて、中東料理が流行ってて・・・って感じだけど、そういう新しい食文化を「Hip」にしたのは彼の功績。(このヒップスター文化についてはよくShowでもやってたけど、その狭間でいつもジレンマがあったのがよく分かる。Hipsterをばかにしながらでも自分がそのムーブメントを作ってしまったっていうね)ラッキーなことに私はアレックスと言う何でも喜んで食べる、食に興味のある旦那を見つけられた。
Parts unknownは食だけではなく、その国の抱える時事問題なんかを必ず扱っていて本当に勉強になった。でも食を通せば人間、分かり合えるんじゃないか?食って一番人同士しが仲良くなれる道具だよな、って身をもって感じさせてくれたな。
今年バルセロナに行くので、もちろん過去の彼のバルセロナ関連エピソードは全部チェックした。
一番好きな国は?と聞かれてよく日本って言ってるのを見たな―。やっぱり食べ物がおいしいって。合羽橋で包丁とか買ってるエピソードも。去年のイタリアのエピソードではその時の案内役の女優のAsiaとただならぬ雰囲気だろ!ってアレックスと言ってたら、やっぱりその後すぐ付き合いだしたらしい。正直なんだよなー、画面から出る彼の感情。それがこの人の良いところじゃないかな?ギリシャだったかイタリアだったかで潜りでタコをとるってエピソードもおもしろかったな、漁師がもとからとってたタコを彼の目の前にどんどん落としてて、それに激怒してたw フェイクなものが嫌いなんだろう。
食べて旅行して最高の仕事だねってよく言われてたようだけど、いやー大変でしょ、この仕事、絶対ね。いろんなエピソードがあってどれが好きか決められないけど、オバマ大統領が出たベトナムの回もすごかったし、今回彼を部屋で見つけたフレンチシェフとの回はいつも楽しい、ロシア人のずんぐりむっくりのおじさんとの回はいつも大爆笑。近年の日本の3エピソードはまぁまぁかなw
なんで死んじゃうかなー。娘もいるのに。いろーんなプレッシャーといろんなことが重なってそうなっちゃうのかな。悲しい。もっともっといろんなエピソード見たかったな。
今朝からとても気分が沈んでしまう。でも楽になれたのかなー、どうなんだろう。
まとまんないけど、このニュースは悲しすぎる。